HOME >> 中国感染症情報
Recent Infections from China

インフルエンザA型(H1N1)確定症例数

画像をクリックすると、別ウィンドウで拡大表示します。
① 自治体別確定症例数


【2009/07/07 更新】
② 確定症例数全国推移【累計】


【2009/11/02 更新】
2ページ目にグラフがあります。
③ 確定症例数全国推移【10日毎推移】


【2009/11/02 更新】


中国感染症情報

Page 3 of 3   [前へ] [次へ]
No.201-

No.245
日時:2010年3月2日
情報源:中国衛生部
内容:2010年2月の全国インフルエンザA(H1N1)流行状況
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohwsyjbgs/s7863/201003/46150.htm
2010年2月28日までに国内31省・直轄市・自治区で報告されたインフルエンザA(H1N1)確定症例は12.7万例。そのうち国内感染は12.6万例、海外からの輸入症例は1,225例、死亡793名。
2010年2月1日から28日の間に、国内で新たに報告されたインフルエンザA(H1N1)確定症例は856例、すべて国内感染である。自宅治療646例、入院治療203例、死亡18名。(各省ごとの状況は上記URLを参照)
2010年2月の定点観測の結果、病院で報告されたインフルエンザ様症例は19.7万例で、1月(255,692例)と比べ22.9%減少した。全国における流行程度は昨年、一昨年の同時期とほぼ同じ。インフルエンザ様症例のうちインフルエンザ確定症例が占める割合は24.4%で、2010年1月の報告(29.4%)と比べ少し減少している。インフルエンザ症例のうちインフルエンザA(H1N1)確定症例の割合は11.1%で先月の報告(36.6%)より明らかに減少している。

2010年2月の国内の流行状況には以下の特徴がみられる。
  • ウイルスの遺伝子解析には変異がみられない。2月、国家インフルエンザセンターが58株のインフルエンザA(H1N1)に対して行った解析によれば薬剤耐性を持つウイルスは見つかっていない。ウイルスの毒性、病原性、抗原性に明らかな変化はみられない。
  • 毎週報告される新たなインフルエンザA(H1N1)確定症例、外来急性症例におけるインフルエンザ様症例の割合(ILI%)、インフルエンザ症例におけるインフルエンザA(H1N1)症例の割合は、ともに低い水準を保っており、全国で爆発的な流行は明らかに減少している
  • 新たな重症例と死亡者数は低い水準となった。重症例と死亡者数における妊婦の割合はそれぞれ10.5%と19.2%で、1月と同水準にある。
  • 人々の免疫保護レベルは向上している。地域的なグループの感染レベルの調査とインフルエンザA(H1N1)ワクチン接種の状況を総合すると、中国国内人口の約30%がインフルエンザA(H1N1)ウイルスの感性に対する免疫保護力を持っている。

No.244
日時:2010年2月24日
情報源:中国衛生部
内容:インフルエンザA(H1N1)流行状況
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohjbyfkzj/s3578/201002/46074.htm
衛生部によれば、この2週間(2010年2月8日から2月21日)、国内31省・直轄市・自治区で報告されたインフルエンザA(H1N1)確定症例は321症例、入院治療78例、死亡3人。定点観測の結果、内地におけるインフルエンザ確定症例は、インフルエンザ様症例のうち平均27.8%を占め、今年第5週(26.7%)に比べて増加した。インフルエンザ確定症例のうちインフルエンザA(H1N1)の占める割合は平均9.6%となり、第5週(13.7%)より明らかに減少した。
目下、中国のインフルエンザA(H1N1)の活動は低下しているが、ウイルス感染は依然広がっており、まれに集団感染も発生している。

No.243
日時:2010年2月10日
情報源:中国衛生部
内容:2010年1月の全国法定伝染病流行状況
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/201002/46043.htm
2010年1月(2010年1月1日零時から1月31日24時まで)、全国(台湾、香港、マカオを除く)で報告された法定伝染病は391,922症例、死亡818人。うち、甲類伝染病は症例、死亡例ともになし。
乙類伝染病のうち、SARS、ポリオ、高病原性鳥インフルエンザ人感染、ジフテリアの症例、死亡例はないが、その他22種類の伝染病が合計286,186症例、死亡800人が報告されている。報告症例の多い上位5位はウイルス性肝炎、肺結核、梅毒、赤痢、淋病で、乙類伝染病の95.37%を占める。
同時期、丙類伝染病は全国で105,736症例、死亡18人が報告されており、症例の多い上位3位はその他感染性下痢、手足口病、流行性耳下腺炎で、丙類伝染病の87.98%を占める。

*参考:症例の内訳は上記URLを参照。
No.242
日時:2010年2月10日
情報源:中国衛生部
内容:2009年の全国法定伝染病流行状況
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/201002/46043.htm
2009年(2009年1月1日零時から12月31日24時まで)、全国(台湾、香港、マカオを除く)で報告された法定伝染病は5,898,415症例、死亡15,267人。報告された発症率は444.15/10万、死亡率は1.15/10万。

2009年、全国で報告された甲類伝染病は97例、死亡3人。乙類伝染病ではSARS、ポリオ、ジフテリアの症例、死亡例はないが、その他の疾病が3,499,485例、死亡14,848人が報告されている。

甲乙類伝染病の発症率は263.52/10万、死亡率1.12 /10万。インフルエンザA(H1N1)を除き、甲乙類伝染病の発症率は2008年に比べ5.10%減少、死亡率は13.61%上昇した。報告症例の多い上位5位はウイスル性肝炎、肺結核、梅毒、細菌性/アメーバ性赤痢、インフルエンザA(H1N1)で、甲乙類伝染病発症総数の91.55%を占める。死亡者数の多い上位5位はエイズ、肺結核、狂犬病、ウイルス性肝炎、インフルエンザA(H1N1)で、甲乙類伝染病死亡者数の95.50%を占める。

丙類伝染病のうちフィラリアの症例、死亡例はないが、その他の疾病が2,398,833例、死亡416人が報告されている。丙類伝染病の発症率は180.63/10万、死亡率0.03/10万で、2008年と比べそれぞれ38.63%、118.88%上昇している。報告症例の多い上位5位は手足口病、その他感染性下痢、流行性耳下腺炎、流行性感冒、風疹で、丙類伝染病発症総数の99.16%を占める。死亡者数の多い上位3位は手足口病、その他感染性下痢、流行性感冒で、報告死亡者総数の99.76%を占める。

2008年と比べ、2009年は甲乙類伝染病のうち、血液由来の感染症の発症率が3.92%上昇した。呼吸器感染症、腸管感染症、自然由来および虫媒介感染症の発症率はそれぞれ13.83%、12.64%、5.17%減少している。血液由来の感染症のうち、淋病の発症数が若干減少したが、その他の疾病は増加している。エイズ、C型肝炎、梅毒の発症数はそれぞれ31.37%、20.96%、18.39%増加した。呼吸器感染症のうち、麻疹の発症率は60.29%減少した。腸管感染症のうちE型肝炎とチフス・パラチフスの発症はやや増加。コレラ、A型肝炎の発症率は明らかに減少している。自然由来および虫媒介感染症のうち、マラリアとレプトスピラの発症率はそれぞれ46.78%、35.12%減少。ペスト、鳥インフルエンザ人感染、デング熱、日本脳炎、ブルセラ症の発症率はそれぞれ上昇した。

2009年全国で報告されたペストは12症例、死亡3人で、2008年より10症例増加、死亡者は1人増加した。コレラの発症は85例、死亡者なし。発症率は0.0064/10万で、2008年より49.61%減少。高病原性鳥インフルエンザ人感染の発症は7症例、死亡4人が報告され、2008年より3症例増加、死亡者数は2008年と同じ。

*参考:症例の内訳は上記URLを参照。
No.241
日時:2010年1月13日
情報源:新華網
内容:解放軍総医院に北京抗体薬物研究開発プラットフォーム
http://archive01/news.xinhuanet.com/mil/2010-01/13/content_12804097.htm
解放軍総医院と北京市科学技術委員会が共同で設置した「北京市抗体薬物研究開発プラットフォーム」が13日、解放軍総医院において始動した。このプラットフォームにより、今後5年内に多くの抗体医薬を開発し、北京の抗体医薬産業の規模は50億から100億元に上るとみられる。
解放軍総医院・郭亜軍教授の紹介によれば、このプラットフォーム設置後は特異的抗体のスクリーニングが短時間で可能となり、大量の救急医薬やワクチンを迅速に生産できるようになる。これにより、SARSなど広い範囲にわたる突発性感染症の爆発的な流行に効果的に対処することができ、北京のみならず全国の流行性疾病の制御に重要な役割を果たすという。

No.240
日時:2010年1月13日
情報源:中国衛生部
内容:インフルエンザA(H1N1)流行状況
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/201001/45610.htm
衛生部によれば、先週(2010年1月4日から1月10日)、国内31省・直轄市・自治区で報告されたインフルエンザA(H1N1)確定症例は2,173例、入院治療550例、死亡51人。定点観測の結果、内地におけるインフルエンザ症例は、インフルエンザ様症例の29.3%を占め、前週(33.2%)に比べ減少している。インフルエンザ症例のうちインフルエンザA(H1N1)が56.0%となり、前週(68.5%)より減少している。

No.239
日時:2010年1月11日
情報源:中国衛生部
内容:衛生部発表2009年12月全国法定伝染病流行状況
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/201001/45573.htm
2009年12月(2009年12月1日零時から12月31日24時)に全国(台湾、香港、マカオを含まず。以下同様)で報告された法定伝染病は484,292症例、死亡1,530人。
甲類伝染病のうちペストの症例、死亡例ともに報告なし。乙類伝染病はSARS、ポリオ、鳥インフルエンザ人感染、ジフテリアの症例、死亡例報告無し。その他22種の伝染病発症331,455例、死亡1,505人が報告されている。発症数上位5種は、ウイルス性肝炎、肺結核、インフルエンザA( H1N1)、梅毒、赤痢で、乙類伝染病報告数の93.81%を占める。
丙类伝染病の発症は152,837例、死亡25人。発症数上位3種はその他感染性下痢、手足口病、インフルエンザ(季節性:訳注)で、丙類伝染病報告数の86.11%を占める。

*参考:症例の内訳は上記URLを参照。

No.238
日時:2010年1月4日
情報源:中国新聞網
内容:香港で野鳥の死骸から鳥インフルエンザウイルス検出
http://www.chinanews.com.cn/ga/ga-sszqf/archive01/news/2010/01-04/2052264.shtml
香港のメディアによれば、4日香港漁護署は、八仙嶺郊野公園でシキチョウ(Oriental Magpie Robin)の死骸からH5N1ウイルスを検出したと発表した。
この野鳥の死骸は昨年12月29日同公園で発見された。シキチョウは香港でよくみられる留鳥である。

No.237
日時:2010年1月2日
情報源:中国衛生部
内容:2009年12月全国インフルエンザA(H1N1)の状況
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohwsyjbgs/s7863/201001/45434.htm
2009年12月31日までに全国31省・市・自治区で報告されたインフルエンザA(H1N1)症例は120,498例、うち国内感染118,244例、海外からの感染が2,254例。治癒110,064例、入院治療中7,092例、自宅療養中2,694例、死亡648例。
2009年12月1日から31日の間、31省・市・自治区で新たに報告されたインフルエンザA(H1N1)症例は28,779例、うち国内感染28,704例、海外からの感染が75例。自宅療養中19,102例、入院治療中9,363例、死亡447例。
2009年12月定点観測の結果、全国の病院から391,435例のインフルエンザ様疾患が報告され、11月に比べて43.9%減少した。全国でインフルエンザの流行は依然、この2年間の同時期に比べて高い水準にある。
インフルエンザ様症例のうちインフルエンザ症例は42.4%を占め、11月(52.2%)に比べ減少している。インフルエンザ症例のうちインフルエンザA(H1N1)は85.9%を占め、11月(89.3%)より減少している。

No.236
日時:2009年12月30日
情報源:中国衛生部
内容:インフルエンザA(H1N1)流行状況およびワクチン接種状況
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/200912/45369.htm
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/200912/45363.htm
衛生部によれば、先週(12月21日から12月27日)、国内31省・直轄市・自治区で報告されたインフルエンザA(H1N1)確定症例は4,448例、入院治療1,380例、死亡93人。定点観測の結果、内地におけるインフルエンザ症例は、インフルエンザ様症例の35.1%を占め、前週(38.7%)に比べ減少している。インフルエンザ症例のうちインフルエンザA(H1N1)が78.8%を占め、前週(84.5%)より減少している。
12月28日24時現在、国家食品薬品監督管理局の統計によれば累計449ロット8236万人分のインフルエンザA(H1N1)ワクチンが完成。全国31省・直轄市・自治区および新疆生産建設兵団に6,995万人分が届き、累計4,580万人が接種を受けた。

No.235
日時:2009年12月23日
情報源:中国衛生部
内容:インフルエンザA(H1N1)流行状況
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/200912/45164.htm
衛生部によれば、先週(12月14日から12月20日)、国内31省・直轄市・自治区で報告されたインフルエンザA(H1N1)確定症例は6,129例、入院治療1,989例、死亡91人。定点観測の結果、内地におけるインフルエンザ症例は、インフルエンザ様症例の38.7%を占め、前週(44.1%)に比べ減少している。インフルエンザ症例のうちインフルエンザA(H1N1)が84.5%を占め、前週(87.5%)より減少している。
重症例および死亡例のうち、妊婦の占める割合(それぞれ8.7%、15.7%)は、11月末(それぞれ2%、13%)に比べ明らかに増加している。

No.234
日時:2009年12月16日
情報源:中国衛生部
内容:インフルエンザA(H1N1)流行状況
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/200912/45086.htm
衛生部によれば、先週(12月7日から12月13日)、国内31省・直轄市・自治区で報告されたインフルエンザA(H1N1)確定症例は7,949例、入院治療2,502例、死亡116人。定点観測の結果、内地におけるインフルエンザ症例は、インフルエンザ様症例の44.1%を占め、前週(50.4%)に比べ減少している。インフルエンザ症例のうちインフルエンザA(H1N1)が87.5%を占め、前週(90.3%)より減少している。

No.233
日時:2009年12月9日
情報源:中国衛生部
内容:インフルエンザA(H1N1)流行状況
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/200912/44866.htm


衛生部発表によれば、先週(11月30日-12月6日)、国内31省・直轄市・自治区で報告されたインフルエンザA(H1N1)確定症例は9,737例、入院治療3,225例、死亡125人。定点観測の結果、先週の内地におけるインフルエンザ症例は、インフルエンザ様症例の50.4%を占め、先週(57.7.5%)に比べ減少している。インフルエンザ症例のうちインフルエンザA(H1N1)が90.3%を占め、先週(91.0%)より減少している。

No.232
日時:2009年12月2日
情報源:中国衛生部
内容:インフルエンザA(H1N1)流行状況
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/200912/44778.htm/


衛生部発表によれば、先週(11月23日-11月29日)、国内31省・直轄市・自治区で報告されたインフルエンザA(H1N1)確定症例は12,500例、入院治療3,765例、死亡74人。定点観測の結果、先週の内地におけるインフルエンザ症例は、インフルエンザ様症例の57.7%を占め、先週(55.9%)に比べ増加している。インフルエンザ症例のうちインフルエンザA(H1N1)が91.0%を占め、先週(89.8%)より増加している。

No.231
日時:2009年11月30日
情報源:中国衛生部
内容:衛生部、中国のエイズの流行状況を紹介
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/200911/44754.htm


衛生部の統計によれば、中国で1985年に初のエイズ患者が出て以来2009年10月末までの累計で、HIV感染者が319,877症例、そのうちエイズ患者が102,323症例、49,845人の死亡が報告されている。今年、衛生部はUNAIDS、WHOと共同で2009年のエイズ流行状況について見積りを行った。その結果、2009年末現在、現在生存中のHIV感染者およびエイズ患者は約74万人、そのうちエイズ患者は10.5万人。2009年の新たなHIV感染者は4.8万人であった。
現在中国のエイズ流行状況には四つの特徴がある。第一には流行上昇度が緩やかになっており、総合的な予防効果が表れ出していること。第二には性感染が主な伝播経路となっており、同性間での伝播の上昇傾向が著しい。これは特に注意すべき新たな状況である。第三は全国的な流行状況は相対的には低くなっており、地域的に流行がおきている。第四には全国的にエイズの影響を受けるグループが増加しており、流行の仕方が多様化している。
中央財政では2003年の3.9億元から徐々に増加し、2008年には約9.94億元が投入された。地方財政投入は2003年は1億元に満たなかったのが、2008年には約6億元にまで増加し、エイズ予防活動に経費的な補償を与えている。

No.230
日時:2009年11月29日
情報源:新華網
内容:中国で初の犬の新型インフルエンザ感染を確認 農業部は動物のインフルエンザ観測強化を求めた
http://archive01/news.xinhuanet.com/politics/2009-11/29/content_12558891.htm


農業部の責任者が語ったところによれば中国農業大学動物医学院臨床医院で、病気の犬の鼻から採取した52件のサンプルのうち2件からインフルエンザA(H1N1)陽性が認められた。遺伝子配列の分析から、このウイルスと現在人の間で流行しているウイルスとの相同性99%であるという。
また、19日国家インフルエンザ参考実験室は黒竜江省双城市のある屠殺場の生きたブタからインフルエンザA(H1N1)陽性のサンプル4件を検出した。遺伝子配列から見るとこのウイスルも人のインフルエンザA(H1N1)ウイルスと99%の相同性を示している。今のところウイルスは変異していない。
農業部は、動物のインフルエンザ観測を強化し、ウイルスの変異に注意するよう各地方に求めた。
現在、世界13の国・地域で動物の体内からインフルエンザA型(H1N1)が検出されている。

No.229
日時:2009年11月25日
情報源:中国衛生部
内容:インフルエンザA(H1N1)流行状況
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/200911/44703.htm


衛生部発表によれば、先週(11月16日-11月22日)、国内31省・直轄市・自治区で報告されたインフルエンザA(H1N1)確定症例は9,733例、入院治療3,101例、死亡51人。定点観測の結果、先週の内地におけるインフルエンザ症例は、インフルエンザ様症例の55.9%を占め、先週(50.5%)に比べわずかに上昇している。インフルエンザ症例のうちインフルエンザA(H1N1)が89.8%を占め、先週(89.4%)より上昇している。

No.228
日時:2009年11月25日
情報源:中国衛生部
内容:インフルエンザA(H1N1)ワクチンの接種状況
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/200911/44704.htm


11月24日24時現在、国家食品薬品監督管理局累計293ロット5,211.4万人分のインフルエンザA(H1N1)ワクチンが完成。全国31省・直轄市・自治区および新疆生産建設兵団に4,172万人分が送られ、累計2,201万人が接種を受けた。

No.227
日時:2009年11月25日
情報源:中国新聞網
内容:新型インフルエンザウイルスの変異は少なく、ワクチン効果に影響はない、と専門家
http://www.chinanews.com.cn/jk/jk-hyxw/archive01/news/2009/11-25/1984431.shtml


中国CDCウイルス疾病研究所副所長、国家インフルエンザセンター主任・舒躍龍は25日、新型インフルエンザのウイルス変異は個別のものであり、ワクチンの効果に影響はないと強調した。
衛生部インフルエンザA(H1N1)予防工作記者会見の席上で述べた所によると、今年4月以来、アメリカ、ノルウエー、ブラジル、日本、ウクライナ、メキシコなどの国で個別症例のサンプルから、インフルエンザA(H1N1)ウイルスのHA遺伝子で222番目のアミノ酸置換D-G変異とD-E変異を確認した。中国国家インフルエンザセンターなどの機関も、国内で個別の症例から同様の変異を検出した。
舒躍龍の解説によれば、このような変異は軽症患者、重症入院患者、退院した患者すべてから分離されているが、変異したウイルスは通常のものに比べて極めて少数である。またこのようなウイルスは広く伝播しておらず、死亡症例との間にも疫学的な関連はない。WHOもこのような変異は公衆衛生上問題でなく、さらに観察を続ける必要があると結論づけている。
舒の話では、WHOが指摘するようにインフルエンザウイルスの変異は常に起こるものであり、感染力や病原性の変化をもたらすのはごく少数にすぎない。現在見つかっているウイルス変異は散発的なものであり、各症例の間には関連性がない。継続して伝播したり、ウイルスの病原性、感染力が強まったりはしていない。また変異したウイルスはノイラミニダーゼ阻害薬(オセルタミビル)などの抗ウイルス薬に対し依然感受性を保持している。この抗原性と現在使用されているインフルエンザA(H1N1)ワクチン株は一致しており、ワクチンはいまだ有効である。


*本情報の詳細は中国衛生部の以下URLをご参照。
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/200911/44706.htm

No.226
日時:2009年11月18日
情報源:中国衛生部
内容:インフルエンザA(H1N1)流行状況報告を調整
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/200911/44580.htm


衛生部発表によれば、先週(11月9日-11月15日)、国内31省・直轄市・自治区で報告されたインフルエンザA(H1N1)確定症例は10,828例、入院治療2,684例、死亡28人。定点観測の結果、先週の内地におけるインフルエンザ症例は、インフルエンザ様症例の50.5%を占め、先週(49.3%)に比べわずかに上昇している。インフルエンザ症例のうちインフルエンザA(H1N1)が89.4%を占め,先週(86.6%)より上昇している。
また衛生部は今週からインフルエンザA(H1N1)流行状況の報告を週一回とする(毎週水曜日に前週の状況を報告)こととした。報告内容はインフルエンザA(H1N1)の確定症例数、確定症例のうち入院者数、死亡者数および定点観測地点の関連データ(インフルエンザ様症例のうちインフルエンザの占める割合、インフルエンザ症例のうちインフルエンザA/H1N1の占める割合)、また国内の流行状況など。今後はこれまでの毎週月、水、金の症例数報告は行わない。衛生部は各省(自治区、直轄市)の衛生行政部門に対し情報報告の仕方を調整するよう求めた。

No.225
日時:2009年11月8日
情報源:人民網(新華社より)
内容:中国の新型インフルエンザ 死亡者数は統計方法の変更により増加
http://medicine.people.com.cn/GB/10337440.html


11月6日までに中国では16名のインフルエンザA(H1N1)死亡症例が報告されているが、専門家は、近日中にこの死亡症例数は明らかに上昇するだろうとみている。
衛生部報道官・鄧海華の説明によれば、死亡症例の統計・報告方法を変更し、インフルエンザA(H1N1)が治癒した後に基礎疾患のため死亡した症例も報告範囲に入れることにした。
一方、インフルエンザA(H1N1)死亡症例の増加は、患者総数の増加とも密接に関係している。中国CDC応急対応弁公室主任・馮子健は、中国のインフルエンザA(H1N1)の発生流行はまだ増加を続けるだろうという専門家の予想を紹介した。全国的にみれば、本当のピークにはまだ達しておらず、いまだ増加傾向にある。またピーク以降も数週間、おそらく1、2か月はかかるであろうという。

No.224
日時:2009年11月6日
情報源:中国新聞網
内容:北京市、接種対象を全市民に拡大
http://www.chinanews.com.cn/jk/archive01/news/2009/11-06/1952062.shtml


北京市衛生局6日の発表によれば、重点対象の優先接種を基本とした上で、インフルエンザA(H1N1)ワクチンの接種対象を全市住民に拡大し、予防を強化するとした。同局は402か所の接種地点の住所と電話番号を公布した。
今年11月16日から12月13日の間、「北京市の戸籍をもつ」3歳以上の市民はすべて、希望により無料でインフルエンザA(H1N1)ワクチン接種を受けることができる。しかし目下、60歳以上の老人に適するワクチンはまだ無い。
この期間、北京市の各区県に402か所の接種地点を設け、毎日8時から12時、13時半から17時半、接種を行う。土日も無休。自宅付近、職場付近いずれの接種地点を選んでも良い。大学、高校、中学、小学校、役所、事業単位、大型企業など人の密集する場所では、施設内に臨時の接種地点を設けて集団接種を行うことができる。
北京市CDCによれば、北京市ではすでに16万5千人がインフルエンザA(H1N1)ワクチンの接種を受けており、副反応は千分の1.2であるという。

No.223
2009年11月6日
情報源:人民網(新華社より)
内容:衛生部、輸入マラリアの予防を重視
http://medicine.people.com.cn/GB/10330619.html


中国衛生部の通報によれば、今年1から9月にかけてマラリアの発生は総合的に減少しており、全国で11,735症例、うち悪性832症例が報告されている。これは2008年同時期と比べそれぞれ41%、2%の減少となる。しかし輸入症例の流行は依然として中国のマラリア予防対策に脅威を与えている。このところ安徽、甘粛、遼寧の3省衛生部門より、アフリカからの帰国者7名の悪性マラリア感染が相継いで報告されており、うち1名は死亡。
このため衛生部はマラリア流行の確認された省に対し、予防対策を強化するよう求め、また流行のない省に対しては、マラリア予防に対する意識を高め、東南アジア、アフリカなど流行地区からの帰国者に対する感染流行の監視を強めるよう求めている。

No.222
内容:インフルエンザA(H1N1)流行状況およびワクチン接種の状況
日時:2009年11月6日
情報源:中国衛生部
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/200911/44399.htm
日時:2009年11月5日
情報源:人民網(新華網より)
http://medicine.people.com.cn/GB/10321199.html


11月4日(訳注:原文の「3日」は誤り)15時から11月6日15時の間に中国内地で新たに報告されたインフルエンザA(H1N1)確定症例は3,437例。中国ではこれまで31の省・市・自治区で累計54,927症例が報告され、41,605例が治癒。重症例の累計は176例、うち52例が治癒、死亡16例。
11月6日12時現在、国家食品薬品監督管理局は8つのワクチン生産企業による331ロット、5,999.9万人分のインフルエンザA(H1N1)ワクチンの許可申請を受理した。そのうち累計233ロット、3,912.3万人分に許可がおりている。衛生部の統計によれば、11月6日までに全国31の省・市・自治区と新疆生産建設兵団において重点対象者への接種を始めており、これまでに累計627万以上が接種を受けた。


中国CDC疾病コントロール・応急対応弁公室の馮子健主任はが4日以下のように述べた。
現在衛生部は一日おきにインフルエンザA(H1N1)の感染数を発表しているが、これは実際の感染状況ではなく、中国における流行趨勢を反映したものにすぎない。ネットワーク報告システムを通じて報告される発症人数は主に以下の数種類である。一、インフルエンザA(H1N1)が集中的に流行した地域の症例。二、定点観測中に確認された症例。三、確定症例中の重症例。その他、実験室で確定された散発症例。
インフルエンザA(H1N1)はすでに中国国内で広がっているため、現在はすべての患者に集中隔離観察を求めることはせず、医療・予防対策機関に対してもすべての疑似例に実験室診断を求めることはしない。

No.221
日時:2009年11月3日
情報源:中国新聞網
内容:香港で鳥インフルエンザ感染者を確認
http://www.chinanews.com.cn/ga/archive01/news/2009/11-03/1945405.shtml


香港衛生署衛生防護センターはA型インフルエンザ(H9)の感染症例を確認し、現在調査中である。これは比較的症状の軽い鳥インフルエンザの一種である。
3日の衛生防護センター発表によれば、患者は47歳女性、広東省居住。10月26日呼吸が早くなり痰を伴う咳などの症状が出始め、28日受診のため香港へ。クイーンマリー・ホスピタルに入院し、現在病状は落ち着いている。
10月29日患者の呼吸器からのサンプルにA型インフルエンザ(H9)ウイルスを確認した。患者は他の病気をもち、長期服薬中。潜伏期に広東省に居住していたため、衛生防護センターは本件を広東省衛生当局に通報した。
患者の家族には特に症状はみられないが、衛生防護センターは家族らに対し医学観察を行っている。
香港でH9鳥インフルエンザ感染を確認したのは6人目となる。これまで1999年、2003年、2007年、2008年に女児4名、男児1名が感染している。

No.220
日時:2009年10月28日
情報源:中国衛生部
衛生部発表、インフルエンザA(H1N1)流行状況
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/200910/44265.htm


衛生部によれば10月26日15時から10月28日15時の間、中国内地(訳注:香港、マカオを含まず)のインフルエンザA(H1N1)新規確定症例数は6,345となった。うち3例が輸入性症例、6,342例が国内感染。これまでに31の省、直轄市、自治区で累計42,009例が確定診断されており、うち30,854症例が治癒すみ。重症例は66例、うち22例が治癒、死亡4例。
No.219
在中国日本国大使館からのお知らせ


日本及び中国で新型インフルエンザのワクチンの接種が始まりました。これに関連して以下のとおりお知らせします。
  1. 海外に滞在する邦人の日本での接種
    1. 我が国では、新型インフルエンザワクチンは、国から委託を受けた医療機関であれば、住民票と異なる地域の受託医療機関でも接種を受けることができ、住民票と異なるところに長期滞在している場合でも、現在地の受託医療機関で接種を受けることができます。また、接種希望者が接種を申し込む先は自治体ではなく受託医療機関です。したがって、「住民登録がない(なかった)との理由で自治体がワクチン接種を拒否する。」ことはありません。
    2. 同様の理由で、在外に居住する邦人であっても、国から委託を受けた医療機関でワクチン接種を受けることが可能です。また、外国籍者であっても、日本で外国人登録している者であれば、同様にワクチン接種を受けることができます。
    3. なお、優先接種対象者の区分ごとに、接種可能な期間が都道府県別に定められているため、当該時期に日本に滞在していなければ、接種機会が与えられないことに注意が必要です。また、13歳未満の小児など2回接種が必要な方についは、接種間隔(4週間が推奨されています)を考慮して、1ヶ月滞在するか2度帰国する必要がでてくる点にも注意が必要です。この他、ワクチン接種の適否については、受託医療機関の医師が健康状態及び体質を勘案して診察の上判断することになります。
  2. 日本におけるワクチン接種
    1. 接種対象者
      ワクチンは優先接種の対象者から順に始まります。優先接種対象者は、医療従事者、妊婦及び基礎疾患を有する者、1歳から小学3年生に相当する小児、1歳未満の小児の保護者、優先接種対象者のうち予防接種が受けられない者の保護者等になります。詳細は「新型インフルエンザワクチンに対するQ&A」( http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/info_qa.html)をご覧下さい。
    2. 接種回数
      10月20日、厚生労働省は「医療従事者は1回接種、13歳未満の小児は2回接種」と決定しました。その他の方については2回接種を前提としつつ引き続き接種回数が検討されます。
    3. 必要書類
      上記優先接種対象者は自らが優先接種の対象者であることを証明できる証明書等(母子手帳、学生証、主治医の診断書等。これら以外の証明書であっても自己が優先接種対象者であることを証明できれば様式は問わない。)を、接種を希望する医療機関に提示し接種を受けます。
    4. 具体的な接種開始時期
      各都道府県が設定することとなっており、また、接種を受けられる医療機関については、各市町村のHPに掲載される予定です。
    5. 費用負担
      ワクチン接種にかかる費用負担は原則として全額自己負担になります(1回目接種と2回目接種を同じ医療機関で受ける場合、費用合計6,150円。1回目と2回目の医療機関が異なる場合、合計7,200円)。
    6. 優先接種対象者以外の接種
      今回の新型インフルエンザでは、感染者の多くが軽症のまま回復する一方でハイリスク群では重症化する可能性があり、予防接種は重症化の防止を目的としています。したがって予防接種はハイリスク群やその治療にあたる医療従事者が優先的に接種の機会を与えられ、それ以外の希望者については優先接種終了次第後に接種を受けられる方向で検討されています。
  3. 中国におけるワクチン接種
    中国国内のワクチン生産企業10社が製造しており10月中に2,600万人分、年末までに6,500万人分が生産される予定です。具体的な接種計画は、各省・自治区・直轄市毎に定められますが、基本方針は以下のとおりです。
    1. 優先接種
      中国衛生部は、ワクチンの優先接種対象者として、学生、教師、公共サービス機関職員、慢性病患者等をあげていますが、各省の衛生当局がワクチンの量や流行状況を勘案して定めるよう指示しています。ただし、いずれの場合も3歳未満の幼児及び妊婦については対象外です。
    2. 接種場所
      各地域で定められている指定の予防接種機関(季節性インフルエンザの接種等を行っている医療機関等)で受ける場合と、必要に応じて学校等での集団接種も計画されています。
    3. 費用負担
      接種に際して費用負担はありません。
    4. 外国人の接種
      外国籍を接種対象外とするというような規定はありませんので、優先接種の対象となる学校等に在籍している外国人生徒は接種対象となります。
    (参考:北京市の接種計画)
    1. 【接種期間】10月21日~12月31日
    2. 【対象者】a.小中学生及び教師、b.医療機関従事者、c.鉄道・検疫等の公共サービス機関職員、d.国家重要公共機関の公務員、e.60歳以上の北京市戸籍住民。
    3. 【接種回数】1回。その他の予防接種との間隔を2週間あける。
    4. 【接種場所】上記2.a~dについては学校などに臨時に設置する接種会場、eについては居住地付近の指定接種会場。
  4. 本件に関するお問い合わせは、大使館新型インフルエンザ対策室(電話: (010)6410-6976、(010)6410-6972、当面平日9:00-17:45)にお願いします。

No.218
日時:2009年10月16日
情報源:人民網(「北京晩報」より)
内容:20日より北京の小中学生に対する新型インフルエンザワクチン接種開始
http://medicine.people.com.cn/GB/10201845.html


北京の小中学生に対する新型インフルエンザの大規模接種が10月20日に始まる。11月には老人や慢性疾患の患者にたいして接種を行う予定。
北京市衛生局疾病予防コントロール処・趙涛処長によれば、現在のところ新型インフルエンザのピークは12月と新年の前後だと考えられている。流行ピークより15日前の接種が有効とされている。衛生部門は学校と協力し、医務員を学校に派遣、臨時の接種場所を設ける。小中学生の接種には、父兄が事前に同意書に署名する必要がある。
北京市CDC免疫予防所・呉疆所長の紹介によれば、新型インフルエンザワクチンはすでに1万人以上の臨床観察を行っており、平均有効率は70%から90%、小中学生の年齢層の有効率は98%に達する。

No.217
日時:2009年10月16日
情報源:人民網
内容:上海市500万人の重点対象者に無料で新型インフルエンザワクチンを接種
http://medicine.people.com.cn/GB/10201783.html


上海市インフルエンザA(H1N1)・季節性インフルエンザワクチン接種弁公室によれば、上海市は15日より重点対象者に対して、新型インフルエンザワクチンおよび季節性インフルエンザワクチンの無料接種を始めた。
10月中旬から年末にかけて上海は重点対象者の新型インフルエンザワクチン接種を完了させる予定。11月から来年2月にかけては、重点グループの季節性インフルエンザワクチン接種を完了させ、ワクチン接種者を500万人以上とする予定。
新型インフルエンザワクチン無料接種の重点対象者には、医療衛生機関の医療従事者、港・空港、公安、民間航空、交通部門などの公共サービス従業員、幼稚園託児所の教職員、小中学校の学生と教職員が含まれる。
季節性インフルエンザワクチン無料接種の重点対象者には、医療衛生機関の医療従事者、上海万博地区の従業員とボランティア、検疫部門の職員、幼稚園託児所の教職員、小中学校の学生と教職員、60歳以上の老人、交通、ホテル、飲食業などのサービス部門従業員が含まれる。

No.216
日時:2009年10月10日
情報源:中国衛生部
内容:衛生部2009年9月全国法定伝染病流行状況を発表
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/200910/43104.htm


2009年9月(2009年9月1日零時から9月30日24時)に全国(台湾、香港、マカオを含まず。以下同様)で報告された法定伝染病は567,310症例、死亡955人。
甲類伝染病のうちペストの症例、死亡例ともに報告なし。コレラ6症例が報告されているが、死亡例は無し。
乙類伝染病はSARS、ポリオ、鳥インフルエンザ人感染、ジフテリアの症例、死亡例報告無し。その他22種の伝染病発症357,135例、死亡923人が報告されている。発症数上位5種は、ウイルス性肝炎、肺結核、赤痢、梅毒、インフルエンザA( H1N1)で、乙類伝染病報告数の93.48%を占める。
丙类伝染病の発症は210,169例、死亡32人。発症数上位3種は手足口病、その他感染性下痢、インフルエンザ(季節性:訳注)で、丙類伝染病報告数の92.02%を占める。


*参考:症例の内訳は上記URLを参照。
No.215
日時:2009年10月6日
情報源:中国衛生部
内容:衛生部の新型インフルエンザ対策
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/200910/43074.htm


10月6日チベット自治区衛生庁の通報によれば、同自治区でインフルエンザA(H1N1)の患者が10月4日死亡した。これは中国国内で報告された初めての死亡症例である。
国務院指導層は事態を重くみて、地方での重症患者の治療指導活動を強化するよう衛生部に求めた。
衛生部は重症患者の発見と治療、流行状況の把握を強化し、重症および死亡例の減少につとめるよう呼びかけている。また20万本のワクチンを既にラサまで空輸しており、近いうち西部辺境や高原地区の省にワクチンの供給を行う予定である。

No.214
日時:2009年9月22日
情報源:人民網(人民日報)
内容:北京で新型インフルエンザワクチン接種始まる。国慶節祝賀大会参加者を優先
http://medicine.people.com.cn/GB/10091501.html


北京市では9月21日からインフルエンザA(H1N1)ワクチン接種が始まった。ワクチン接種優先順位に基づき、目下国慶節(建国記念日)祝賀パレードに参加する学生に対し優先的に接種する。
また北京市衛生局は全市の「三級(最高等級)医院」に500名の医療従事者を配置、49の予防接種グループを作り、大学、中学高校、小学校に派遣し、予防接種にあたらせる。

No.213
2009年9月12日
情報源:新華網
内容:中国、インフルエンザA型H1N1の流行に3つの変化
http://archive01/news.xinhuanet.com/health/2009-09/12/content_12039346.htm


9月11日、衛生部衛生応急弁公室副主任梁万年が指摘したところによれば、現在中国のインフルエンザA型H1N1流行に3つの変化が表れており、流行防止の情勢は楽観できない。3つの変化とは以下のとおりである。
  1. 流行が沿海部から全国へ、都市部から農村部へ広がっている。ここ数日、これまで症例報告のなかった新疆、青海、チベットなどからも確定症例報告が続いている。流行初期は大都市に集中していたが、現在は徐々に内地、特に農村地区に向かって広がっている。
  2. 輸入性症例から本土内感染が中心になっている。症例の流行形勢については、確定症例総数の中で本土内感染症例の占める割合が増大し続けている。8月からの35日間で、全国の新規感染のうち本土内感染症例が輸入性症例を越した。8月24日から9月10日の半月の間には本土内感性は3,696症例となり、同時期の新規確定症例数の94.8%を占めた。
  3. 散発的感染から集団感染に推移している。6月下旬以来、中国内地で207件の集団感染が報告されているが、そのうち8月以降に188件が報告され、90.8%を占めている。学校あるいは学生活動に関連した流行は179件あり、集団感染のうち86.5%を占める。
また、目下中国内地31の省・自治区・直轄市すべてで感染が報告されており、毎日の報告症例数は上昇傾向にある。9月10日現在、内地31省・自治区・直轄市で合計6,968症例が報告されている。
No.212
日時:2009年9月10日
情報源:中華人民共和国衛生部
内容:衛生部発表2009年8月全国法定伝染病流行状況
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/200909/42774.htm


2009年8月(2009年8月1日零時から8月31日24時)に全国(台湾、香港、マカオを含まず。以下同様)で報告された法定伝染病は588,544症例、死亡1,058人。
甲類伝染病のうちペスト12症例、死亡3人例が報告された(7月30日青海省海南州でペスト様の伝染病流行がみられ、8月1日実験室検査にて肺ペストと確定診断された。中国衛生部は8月2日に発表)。コレラ34症例が報告されているが、死亡例は無し。
乙類伝染病はSARS、ポリオ、鳥インフルエンザ人感染、ジフテリアの症例、死亡例報告無し。その他22種の伝染病発症371,154例、死亡1,015人が報告されている。発症数上位5種は、ウイルス性肝炎、肺結核、赤痢、梅毒、淋病で、乙類伝染病報告数の95.11%を占める。
丙类伝染病の発症は217,344例、死亡40人。発症数上位3種は手足口病、その他感染性下痢、流行性耳下腺炎で、丙類伝染病報告数の91.49%を占める。
最近、インフルエンザA型 H1N1の症例が急増している。特に新学期を迎え北京、河北、河南、山東、浙江、湖南、湖北、広東、四川、甘粛などの大学、高校、小中学校では局所的流行が数多く発生している。各地で学校内インフルエンザの感染防止を強化し、早期発見、処置につとめること。


*参考:症例の内訳は上記URLを参照。

No.211
日時:2009年9月6日
情報源:中国新聞網
内容:中国9つの省で集団感染発生。新疆自治区、寧夏自治区で初の感染例。
http://archive01/news.sohu.com/20090906/n266493683.shtml


9月4日から5日にかけて、山東省、江蘇省、河南省、四川省、陕西省、広西省、広東省、湖南省、福建省など多くの省でインフルエンザA型H1NIの集団感染が報告された。目下、各地の衛生部門は予防制圧案を起動し、確定診断された患者に対して隔離治療を行っている。患者の容体は安定している。
一方、新疆ウイグル族自治区と寧夏回族自治区でも、5日初めての感染例が報告された。

No.210
日時:2009年9月5日
情報源:中国新聞網
内容:上海でインフルエンザA型H1NI重症例
http://www.chinanews.com.cn/jk/jk-zcdt/archive01/news/2009/09-05/1851931.shtml


上海衛生局が昨夜発表したところによれば、上海第一人民医院南院でインフルエンザA型H1NIの重症例が報告された。これは広州に続き、国内で2番目の重症例となる。患者は35歳男性、地方からの出稼ぎ労働者だという。

No.209
日時:2009年9月2日
情報源:人民日報(新華社)
内容:河南省新安県第三高校の新型インフルエンザ症例109名に。
http://medicine.people.com.cn/GB/9969572.html


河南省新安県第三高校で8月30日、インフルエンザA型H1N1症例が80名確認されたが、9月1日さらに29人が確定診断された。河南省教育庁の責任者は、関係者の責任を厳しく調査すると発表した。
No.208
日時:2009年8月13日
情報源:大洋網・広州日報
内容:広州で初の新型インフルエンザ重症患者
http://archive01/news.sina.com.cn/o/2009-08-13/040616113706s.shtml


広東省衛生庁は昨夜、8月11日から12日にかけて、全省で新たに7名がインフルエンザA型H1N1に感染し、そのうち1名が重症であると発表した。これは国内でも初の重症症例である。患者は昏睡状態で、病状は重篤であるという。
重症患者は17歳、広州市の中学3年生。8月5日に発熱が現れ、6日に家の中で倒れ、広州市中医院の救急外来に運ばれた。入院時はすでに深い昏睡状態で、一時心拍停止、血圧も計測できない状態にあった。8日に広州市呼吸病研究所で治療を受けた。
10日午後、専門家グループの再診では、①不整脈、心室細動などからブルガダ症候群の可能性、②虚血性脳症、③重症のインフルエンザA型H1N1、④両側肺炎が認められた。
参考情報:8月12日までに広東省でのインフルエンザA型H1N1感染者は577人。566人が治癒、5人現在入院中(内1名は広州の重症患者)、在宅治療が6人。死亡例なし。

No.207
日時:2009年8月10日
情報源:中国衛生部
内容:2009年7月全国法定伝染病流行状況
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s3582/200908/42300.htm


2009年7月(2009年7月1日零時から7月31日24時)、全国(台湾、香港、マカオを含まず。以下同様)で報告された法定伝染病は673,472症例、死亡1,253人。
甲類伝染病のうちペストの症例、死亡例の報告無し(7月30日青海省海南州でペスト様の伝染病流行がみられ、8月1日実験室検査にて肺ペストと確定診断された。中国衛生部は8月2日に発表)。四川、浙江、北京、福建、江蘇省などで計15症例のコレラが報告され、死亡例は無し。
乙類伝染病はSARS、ポリオ、鳥インフルエンザ人感染の症例、死亡例報告無し。その他22種の伝染病発症379,224例、死亡1,196人が報告されている。発症数上位5種は、ウイルス性肝炎、肺結核、赤痢、梅毒、淋病で、乙類伝染病報告数の94.42%を占める。
丙类伝染病の発症は294,233例、死亡57人。発症数上位3種は手足口病、その他感染性下痢、流行性耳下腺炎で、丙類伝染病報告数の95.00%を占める。
*参考:症例の内訳は上記URLを参照。

No.206
日時:2009年8月1日
情報源:中国青海省衛生庁
内容:青海省で肺ペスト発生
http://www.qhwst.gov.cn/pub/gggs/2009/08/01/1249135087882.html#
  1. 7月30日青海省海南州興海県子科灘鎮で、ペストに似た伝染病が発見され、実験室での48時間細菌培養の結果、陽性を呈した。患者の臨床状態と疫学調査および実験室の検査結果に基づき、肺ペストと診断された。
  2. 確定症例は12名、そのうち初めに感染した患者(男性、牧畜業、32歳)は死亡、その他の11名は主に死亡者の親族であり、指定病院で隔離治療中。病状は安定している。
  3. 流行発生後、青海省委員会および省政府は事態を重くみて、省、州、県の範囲で突発公共衛生事件応急案を発動した。専門家はすでに現場に赴き、疫学調査や濃厚接触者の追跡管理、発生地区の処理などを進めている。現在、子科灘鎮および周辺地区は封鎖されているが、現地の物資は充足しており、人々の生活も秩序が保たれている。
  4. 衛生部門では、7月16日以降に当該地区を訪れた者で、発熱、咳などの症状がある場合は現地のCDCで受診するよう呼びかけている。

No.205
日時:2009年7月15日
情報源:中国衛生部
内容:2009年6月全国法定伝染病流行状況
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/mohbgt/s7707/200907/41754.htm
  1. 2009年6月(2009年6月1日零時から6月30日24時)、全国(台湾、香港、マカオを含まず。以下同様)で報告された法定伝染病は696,966人、死亡1,189人。甲類伝染病のうちペスのト症例、死亡例報告無し、コレラは1症例報告、死亡例無し。
  2. 乙類伝染病はSARS、ポリオ、鳥インフルエンザ人感染、インフルエンザA型H1N1、デング熱、ジフテリアの症例、死亡例報告無し。その他22種の伝染病発症380,872例、死亡1,139人が報告されている。発症数上位5種は、肺結核、ウイルス性肝炎、赤痢、梅毒、淋病で、乙類伝染病報告数の93.64%を占める。
  3. 丙类伝染病の発症は316,093例、死亡50人。発症数上位3種は手足口病、その他感染性下痢、流行性耳下腺炎で、丙類伝染病報告数の92.91%を占める。
参考:症例の内訳は上記URLを参照。
No.204
在中国日本国大使館からのお知らせ
新型インフルエンザについて(NO.33:機内検温の中止)

  1. 北京首都空港及び天津国際空港における機内検疫の中止
    北京首都空港事務所及び当地日系航空会社からの情報によれば、北京首都空港及び天津国際空港で新型インフルエンザ対策として実施されてきた機内検温が本日より中止されたとのことです。その他の措置(入国時の健康申告カードの記入、サーモグラフィーによる発熱チェック、37.5度以上の発熱或いは急性呼吸器症状のある者に対する指定医療機関での検査及び治療)については変更ありません。
  2. 中国における感染者数
    中国全土の感染者数は着実に増加しており、7月15日18時現在で1444例に達しています(うち、1197例は既に回復。重症病例及び死亡例はありません。)。また、中国国内における2次感染例や、疫学調査でも感染源が判明しない感染例、学校での集団感染も発生しています。在留邦人の皆様方におかれては引き続き中国国内の状況に関する関連の情報に注意しつつ、冷静に対応し、手洗い、うがいの励行、及び外出時に人混みに入る場合のマスクの着用等の感染防止対策の一層の徹底が必要です。

    (参考)中国の感染者数については以下の衛生部サイトで更新されています。 http://www.moh.gov.cn/publicfiles//business/htmlfiles/wsb/index.htm
    (「新聞中心」→「衛生部甲型H1N1流感防控工作信息通報」)
  3. 大使館新型インフルエンザ対策担当の連絡先の変更
    7月15日より以下の電話番号に変更しています。
    新  (010)6410-6976、(010)6410-6972
    旧  (010)6532-2357、(010)6532-1507

No.203
日時:2009年7月11日
情報源:新浪網(新京報より)
内容:北京で今年3人目の手足口病死亡例
http://archive01/news.sina.com.cn/h/2009-07-11/023518197948.shtml
  1. 北京市衛生局の発表によれば、先週、今年3人目の手足口病死亡症例がでた。患者は3歳の地方から北京に来ている児童で、通州区に居住、6月30日に死亡した。これで今年に入って手足口病による死亡者は3名となり、すでに昨年の2名を上回った。
  2. 今年北京で報告された3名の死亡例はともに地方から北京に来た児童である。先週、北京で936症例の手足口病が報告された。これは先々週と比べ12.28%の減少であり、昨年の同時期と比べて12.61%減少している。患者は主に児童であり、今年に入って累計13,786症例が報告されている。

No.202
日時:2009年7月10日
情報源:中国新聞網(斉魯晩報)
内容:山東省の手足口病ピークを迎える 東部地域で流行が拡大
http://www.chinanews.com.cn/jk/jk-ysbb/archive01/news/2009/07-10/1769649.shtml
  1. 記者が山東省手足口病予防対策テレビ会議で得た情報によれば、山東省の手足口病流行は二回目のピークを迎え、8日24時までに全省で87,126症例が報告され、うち重症が3,308症例、死亡者も44名に達した。これは全国最多である。現在の流行は、前期に西部地区に集中していたのとは異なり、東部地区で流行が急速に拡大している。
  2. 6月全省で報告された症例のうち、青島、濰坊の両市で27.5%を占める。青島で3,661件、濰坊で3,832件の報告があった。また菏澤、臨沂など、もともと流行が多発していた地域でも患者数が増加している。

No.201
日時:2009年7月8日
情報源:新華網
内容:中国、インフルエンザH1N1の予防対応措置を調整
http://archive01/news.xinhuanet.com/politics/2009-07/08/content_11675097_1.htm
  1. 衛生部は8日、「インフルエンザA型H1N1予防対応措置を更に改善することに関する通知」を出した。これにより中国はインフルエンザ対策の戦略を調整することになる。
  2. 通知によれば、今後濃厚接触者に対して集中医学観察を行わず、衛生部門により自宅観察あるいは訪問を行う。現地に固定の住居を持たない者に対しては、当該地域指定の医学観察地点で医学観察を行うことができる。
  3. 衛生部応急弁公室の梁万年副主任は、「今回の調整は、濃厚接触者に対して管理を行わないのではなく、依然として厳格な管理を行うが隔離場所が異なるだけのこと」であり、自宅観察を行う濃厚接触者はこれまでと同様、外出や他人との接触を制限しなければならないと強調した。
  4. 同通知では「濃厚接触者」の定義を修正した。具体的には、インフルエンザ症例患者を診断、治療、看護する者、患者と共に生活や仕事を行う者、患者の呼吸器分泌物や体液に接触した者を指す。航空機内での濃厚接触者の定義は、確定症例を中心とした左右1名、前後列それぞれ3名となり、これまでの定義と比べ接触者の範囲が狭まった。
  5. また、入国者のうち発熱症状(37.5℃以上)または急性呼吸器症状のあるものはすべて定点医療機関で医学検査・治療を受けることとし、衛生部門が入国検疫部門からの報告を受けてから2時間以内に移送を行う。


ページトップへ
ホーム生物物理研究所微生物研究所ハルビン獣医研究所北京プロジェクトオフィス
The Institute of Medical Science, The University of Tokyo