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2014年

[No.005] 中国科学院にインフルエンザ研究センターが設立されました Updated

中国科学院インフルエンザ研究・早期警戒センターが設立されたとの記事が、2014年12月29日中国科学院微生物研究所のホームページに掲載されました。 以下はその抄訳です。
日時:2014年12月29日
内容:中国科学院インフルエンザ研究・早期警戒センターの設置
情報源:中国科学院微生物研究所HP
2014年12月23日、中国科学院の批准を受けたイノベーション組織「中国科学院インフルエンザ研究・早期警戒センター」(以下「CASインフルエンザセンター」。非法人団体)が中国科学院微生物研究所に設置された。許瑞明中国科学院先端科学・教育局局長、舒躍龍中国CDCウイルス疾患予防コントロール研究所副所長・国家インフルエンザセンター主任、劉双江微生物研究所所長、陳新文中国科学院武漢ウイルス研究所所長など、除幕式には共同設立組織の代表者が出席し、李俊雄微生物研究所共産党委員会書記が進行役を務めた。
許瑞明局長は、「CASインフルエンザセンターは、構想から設置まで約一年の準備期間を経て、今年12月5日に院長会議の批准を得たものである。このセンターは、インフルエンザなど突発的な公衆衛生上の問題が発生した際、対応するための中国科学院の重要施策の一つである」と述べた。
舒躍龍主任は、中国CDCウイルス疾患予防コントロール研究所と国家インフルエンザセンターはこれまでも中国科学院病原微生物・免疫学重点実験室と密接に連携しており、今後このCASインフルエンザセンターが総合的な研究プラットフォームとして機能し、中国のインフルエンザ研究を根本的に変えていくことを期待すると述べた。
劉双江所長は、病原微生物の研究は微生物研究所の新たな成長分野であり、近年は高福院士のもと国際的に認められた重要な成果をあげていると述べ、中国科学院と中国CDCによる多大な協力に感謝を表すと共に、微生物研究所はCASインフルエンザセンターの発展を引き続き支援していくと語った。
新しくCASインフルエンザセンター・センター長となった中国科学院病原微生物・免疫学重点実験室主任兼中国CDC副所長、高福中国科学院院士が、センターの位置づけ、研究方向、研究メンバー、運営構想などについて説明した。高福院士は、「インフルエンザは毎年多発し、発症率・致死率の高さ、ウイルス変異の速さを特徴とするため、インフルエンザ研究には長期間にわたる対応メカニズムが必要である。CASインフルエンザセンターは中国の基礎研究と第一線のインフルエンザ・コントロール・システムを結びつけ、国家の需要に応じた権威ある機構にしていきたい」と述べた。
除幕式に先立って行われた学術報告会は、微生物研究所の高福、劉文軍、陳吉龍、李学兵、王北難各研究員が研究報告を行った。王力為中国科学院先端科学・教育局副処長が司会し、雷富民動物研究所研究員、蒋太交生物物理研究所研究員、于千坤上海薬物研究所研究員、孟君上海パスツール研究所高級主管、唐宏武漢ウイルス研究所研究員、陳全姣副研究員、施一北京生命科学研究院副研究員らが参加した。
中国科学院インフルエンザ研究・早期警戒センターは、中国科学院微生物研究所におかれ、執行理事会の指導の下、主任の責任で運営される。中国科学院北京生命科学研究院、動物研究所、生物物理研究所、武漢ウイルス研究所、上海パスツール研究所、上海薬物研究所、天津工業生物技術研究所、中国CDCウイルス疾患予防コントロール研究所により共同で設立された。

[No.004] 高福教授が第19回日経アジア賞を受賞

中国科学院院士、中国科学院病原微生物・免疫学重点実験室室長・教授、中国CDC副センター長の高福教授が第19回日経アジア賞を受賞し、5月21日その表彰式が帝国ホテルで盛大に開催された。永井美之文部科学省・感染症研究国際ネットワークプログラム(J-GRID)・プロジェクトディレクター(理化学研究所)や神田忠仁プログラムオフィサー(同)他、医科学研究所からも新井賢一名誉教授はじめ多数の教授がお祝いに駆けつけた。
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  • [No.004] 高福教授が第19回日経アジア賞を受賞
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このニュースは、中国科学院微生物研究所ホームページにおいても紹介されている。
5月20日、高福教授は文部科学省に小松親次郎研究振興局長を表敬訪問し、小松局長や阿蘇隆之研究振興戦略官と東京大学と中国科学院の学術協定、文科省の支援(J-GRID)による医科研と中国科学院との感染症共同研究、相互訪問による相互理解の推進、日中間及びその他の国々を含めた若手の人材育成の重要性などについて、幅広く意見交換した。
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5月22日午前中、高福教授は参議委員議員会館に秋野公造議員を表敬訪問し、日中関係、感染症や環境問題における日中協力の強化、東京大学と中国科学院の共同研究などにつき、幅広く意見交換した。
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5月22日午後、高福教授は厚生労働省結核感染症課を表敬訪問し、正林督章課長及び難波江功二課長補佐と鳥インフルエンザや中東呼吸器症候群(MERS)など、高福教授自身の研究内容、中国CDCによる感染症対策、日中間における感染症に関する情報交換の重要性等、約一時間にわたって幅広く意見交換した。その後厚生労働省疾病対策課を表敬訪問した。
5月22日午後、高福教授は外務省に三ツ矢憲生外務副大臣、ついで下川眞樹太アジア大洋州局参事官を表敬訪問し、幅広く意見交換した。
高福教授は、親しい日本の友人達と和やかな時間を過ごし、日本食を満喫して帰国した。
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[No.003] 高福(George F. Gao)教授 サイエンス誌Editorialで重要論説

中国科学院病原微生物・免疫学重点実験室主任、中国CDC副主任を併任する中国科学院微生物研究所の高福教授が、サイエンス誌Editorialで、新型インフルエンザの発生と生きた家禽市場との関係について、重要な論説を発表しました。

2013年

[No.002] 陳化蘭(Hualan Chen)教授 2013年のNatureトップ10サイエンティストに選出

陳化蘭Hualan Chen)教授が、2013年の Nature トップ10サイエンティストに選出されました。

[No.001] 高福(George F. Gao)教授 中国科学院院士に選出

中国科学院病原微生物・免疫学重点実験室主任、中国CDC副主任を併任する中国科学院微生物研究所高福教授中国科学院院士に選出されました。

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