2014年

[No.001] 更新
日時:2014年2月1日
内容:広西壮族自治区で鳥インフルエンザウイルスH5N1人感染症例
情報源:広西壮族自治区衛生庁
http://www.gxws.gov.cn/wskx/2014/0201/3991.html
2014年1月30日、広西壮族自治区柳州市CDCは柳州市人民病院からの報告を受け、重症の急性呼吸器感染症例1件を診察した。1月31日午前2時、再度サンプル検査を行ったところH5核酸陽性を確認し、午後3時、同自治区CDCにサンプルを送った。2月1日朝6時、自治区CDCの再検査でH5N1陽性。自治区衛生庁の専門家グループは患者の疫学調査、臨床状態および実験室検査結果から鳥インフルエンザウイルスH5N1人感染症例と判定した。これは江西自治区で2009年以降確定診断された2件目のH5N1人感染症例である。
患者は75歳男性、定年退職者、柳州市魚峰区東環大道在住。2014年1月27日呼吸が早くなり39.4℃の発熱、咳、痰、頭痛、呼吸困難などの症状が見られたため、柳州市人民病院を受診、肺感染により呼吸器内科に収容され治療を受けた。検査の結果、患者には糖尿病、高血圧、心臓病、左腎臓切除術後など基礎疾患があり、レボフロキサシンを投与したが効果が見られず、呼吸窮迫症候群をきたしたため気管挿管を行い、タミフル等抗ウイルス薬による治療を行った。1月29日CT検査の結果、両肺多葉性肺炎と胸腔内滲出液、縦隔リンパ節肥大を確認、肺内部に大きな影を認めた。肺の病変は早く、患者は危篤状態で、自治区と柳州市の医療専門家が全力で救命にあたっている。疫学調査によれば患者は発症前に家禽への曝露歴があった。関係部門は患者の住居と周辺環境を消毒し、16名の濃厚接触者に対して医学観察措置を採っているが、今のところ異常はみられない。





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